子どもの病気・疾患
子どもの夏かぜ
5月に入ってのどの痛みや発熱などの症状のお子さんが増えてきました。親御さんもただの風邪なのか、気を付けなければいけない感染症なのか分からず不安になると思います。
今回は子どもがかかりやすい夏風邪の代表『ヘルパンギーナ』『手足口病』『プール熱』
この3つの夏風邪の違いや対処方法などお話したいと思います。
どちらもウイルス感染症で風邪と似たような症状があらわれます。いずれも病気の予後は良好で安瀬にしていれば回復していきますが、まれに重症化することもあるので油断は禁物です
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナの原因は「エンテロウイルス」と呼ばれるウイルスです。中でも、「コクサッキーウイルスA群」による感染が最も多いです
★時期
5月頃から増え始め、6~7月頃にピーク
★感染経路
咳やくしゃみなどの飛沫感染
唾液などがついたおもちゃや手指を介した接触感染
*便にもウイルスが潜んでおり、おむつを替えるときに手にウイルスがつくこともあるので注意が必要です
★潜伏期
潜伏期は3~6日
咳や鼻水へのウイルス排泄は1週間程度
便へのウイルス排泄は2~3週間程度
★症状
38℃以上の高熱、のどの痛み、のどの奥に水疱ができる、のどが赤くはれる・口内炎ができる
*のどが痛くて不機嫌や食欲がなくなったりするため脱水症状にも注意しましょう
★治療
ウイルスが原因のため特効薬のようなものはありません。症状をやわらげる薬を使用します
熱によるつらさ、「つらそう」「食事や水分がとれない」「眠れない」がある場合には、解熱剤を上手に使うようにしましょう。
熱が出るのは身体がウイルスに抵抗している働きをしているため、熱があっても元気な場合には解熱剤を使わなくて大丈夫です。
のどの痛みが強い場合は、硬いものや飲み込みが大変な食べものは避けるましょう。ヨーグルトやプリン、豆腐、やわらかく煮たうどんなど飲み込みやすい食べものを食べましょう。たたし、熱いものや冷たすぎるものやオレンジジュースなどの酸味の強いものは刺激となり、痛みを強くすることもあるため注意しましょう。
また、脱水症状に気をつけて、子ども用イオン飲料やゼリーなどを回数を増やして少しずつあげると良いです
登園・登校目安
熱が下がって24時間以上経過し、食事がしかっり摂れている
手足口病
原因ウイルスは「エンテロウイルス」「コクサッキーウイルス」で複数の種類があるので何度もかかる可能性があります
5歳未満の子どもに発症しやすい
★時期
6月頃から増え始め、7月にピーク、8月頃まで
★感染経路
咳やくしゃみなどの飛沫感染
手指を介した接触感染
*便にもウイルスが潜んでおり、おむつを替えたときに手にウイルスがつくこともあるので注意が必要です
★潜伏期・ウイルス排泄機関
潜伏期は3~6日
咳や鼻水へのウイルス排泄は1週間程度
便へのウイルス排泄は2~3週間程度
★症状
手のひら・足のうら・口の中が典型的。おしりまで水疱性の発疹がでることもあります。
熱はでないことが多く、でても2~3日で下がることが多い
★治療
ウイルスが原因のため特効薬のようなものはありません。症状をやわらげる薬を使用します
手足の発疹は1~2週間ほどでかさぶたのようになりなくなりますが、まれに数週間して、手の爪がとれることもあります。
発疹の痒みが強い場合は飲み薬を処方することがあります。また掻き壊しによるとびひを合併してしまうこともあるため、発疹が増悪した場合は医療機関を受診しましょう。
熱によるつらさ、「つらそう」「食事や水分がとれない」「眠れない」がある場合には、解熱剤を上手に使うようにしましょう。
のどの痛みが強い場合は、硬いものや飲み込みが大変な食べものは避けるましょう。ヨーグルトやプリン、豆腐、やわらかく煮たうどんなど飲み込みやすい食べものを食べましょう。
たたし、熱いものや冷たすぎるものやオレンジジュースなどの酸味の強いものは刺激となり、痛みを強くすることもあるため注意しましょう。
また、脱水症状に気をつけて、子ども用イオン飲料やゼリーなどを回数を増やして少しずつあげると良いです
登園・登校目安
熱がなく、食事がしかっり摂れている
発疹が残っていても登園登校して問題ありません。プールも特に問題ありません。
プール熱(咽頭結膜熱)
「アデノウイルス」に感染することよって発症します
★時期
1年を通じてかかる病気で、6月頃から増え始め、7~8月にピーク
★感染経路
咳やくしゃみなどの飛沫感染
タオルの共有や手指を介した接触感染
★潜伏期
潜伏期は5~7日
咳や鼻水へのウイルス排泄は1~2週間程度
便へのウイルス排泄は3~5週間程度
★症状
高熱、咽頭炎によるのどの痛み、目やにや目が赤くなる結膜炎
★治療
アデノウィルスに対する特効薬はありません。症状をやわらげる薬を使用します
熱によるつらさ、「つらそう」「食事や水分がとれない」「眠れない」がある場合には、解熱剤を上手に使うようにしましょう。
熱が出るのは身体がウイルスに抵抗している働きをしているため、熱があっても元気な場合には解熱剤を使わなくて大丈夫です。
のどの痛みが強い場合は、硬いものや飲み込みが大変な食べものは避けるましょう。ヨーグルトやプリン、豆腐、やわらかく煮たうどんなど飲み込みやすい食べものを食べましょう。たたし、熱いものや冷たすぎるものやオレンジジュースなどの酸味の強いものは刺激となり、痛みを強くすることもあるため注意しましょう。
また、脱水症状に気をつけて、子ども用イオン飲料やゼリーなどを回数を増やして少しずつあげると良いです
結膜炎には点眼薬を使用します。
登園・登校目安
主な症状が消えてから2日を経過