乳幼児健診
乳幼児健診について
出生後の赤ちゃんは急速に発育、発達し、色々な機能を獲得していきます。この時期の発育(体重、身長の増え方)、発達(運動、理解、発語、社会性)を確認することはとても大切です。発育、発達には個人差があり、乳幼児健診では、お子さんそれぞれの状態が許容範囲なのか、病気が疑われるため精査をしなければならないのかの判断をする必要があります。ともすれば日々の生活の中で、同年代のお子さんとくらべてしまい、体重が重すぎる、なかなか言葉を話さないなど不安になることもあると思います。乳幼児健診の際に、この不安をご相談ください。安心して子育てをしていただけるように、丁寧な説明を心がけたいと思います。
健診内容
- 身長・体重・頭囲・胸囲の測定
- 月齢、年齢における発達の評価
- 一般の全身診察
- 弱視スクリーニング
- 予防接種スケジュールの確認
- 子育ての悩み相談
当日の持ち物
- 母子手帳
- 乳幼児健康診査受診票(母子手帳別冊)
- 健康保険証(有効期限をご確認ください)
- 医療証
- マイナンバーカード
- 替えのオムツ
練馬区の乳幼児健康診査
ベスタこどもとアレルギーのクリニックでは、以下の乳幼児健康診査に対応しています。
- 6~7か月健診
- 9~10か月健診
- 1歳6か月健診
-
健康診査の内容
身体測定、診察、スポットビジョン、保健指導
-
費用
自己負担はありません
詳しくは練馬区のホームページをご覧ください。
自費の乳幼児健康診査
ベスタこどもとアレルギーのクリニックでは、以下の乳幼児健康診査に対応しています。
- 1歳健診
- 2歳健診
- 就園前健診
- 就学前健診
-
健康診査の内容
身体測定、診察、スポットビジョン、保健指導
-
費用
各健診5,000円
※就園前健診はお問い合わせください。
よく受けるのは
こんな相談です
口の周りの湿疹がなかなか良くならない
この時期のお子さんの口の周りの湿疹がなかなか良くならないことをよく経験します。湿疹がある部分は肌が強くなく、物理的な刺激に弱いです。一度湿疹ができて、“かゆみ”が生じてしまうと、赤ちゃんはどうにかして“かゆみ”を取ろうとするため、顎や口を擦り付けるような仕草が増えます。口を擦り付けることで湿疹が増悪し、“かゆみ”も増してしまうため悪循環になります。
もう一つの原因はよだれが増えることです。よだれが増えて、口の周りについているとどうしてもスタイなどで拭きたくなりますが、拭く頻度が多いと、これも物理刺激になり、肌が荒れることで“かゆみ”が出てきてしまいます。
対応方法としては、湿疹の状況にもよりますが、
- 抗炎症作用のある塗り薬で湿疹を改善させる(かゆみを取り除く)
- なるべく物理刺激を与えない
です。基本原則としてはこの2点を行っていきます。食事の際にプロペト(白色ワセリン)で口の周りを保護しておくことなども効果的です。ただ全てやっても完全にきれいにはならない場合もあるので、許容範囲を見定めることも大事です。
年齢が上がるにつれて口の周りの湿疹は改善していく傾向にあるので、経皮感作や皮膚感染は起こらない程度に、薬の量や種類などを調節しながら、ある程度の湿疹は許容する必要もあると考えています。そうしないと肌の弱いお子さんでは連日ステロイド外用を長期に行う必要が出てきてしまいます。長期間のステロイド連日使用はデメリットが大きく、おすすめできません。
言葉をなかなか話さない
1歳6か月健診で相談されることの多いお悩みです。経験的には大丈夫なことがほとんどだと考えています。大事なことは『言葉の理解がある程度できている』、『指差しなどで意思表示をしている』です。話すことを言葉のアウトプットとした場合、最初に必要なことは言葉のインプットです。当然のことですが、インプットが出来ていない場合、アウトプットはされません。アウトプットだけができない場合、環境因子が影響している可能性が高いです。
発語がゆっくりな子に多い環境因子は「第一子」「未就園児」「男の子」です。言葉を発さなくとも自分のやりたいことが出来ている(周囲の大人がやってくれている)環境では言葉を使う必要性があまりありません。集団生活や年の近い兄弟がいる場合は言葉を使って主張をしないと自分のやりたいことができないので、インプットした言葉をすぐにアウトプットする傾向にあります。1歳6か月で言葉が理解できていないと感じる場合は耳が聞こえているかなどの精査が必要になることがありますので、医療機関でご相談ください。
湿疹がよく同じ所にできる。薬塗るのをやめると悪くなる。
同じ部分に湿疹を繰り返す子はアトピー性皮膚炎のことが多いです。乳児期では2か月以上、左右対称性にかゆみのある湿疹が続く場合、アトピー性皮膚炎と診断します。同じ部位によくできる理由はその場所に物理刺激が加わりやすいからです。乳児初期では背中や後頸部、うでや足の伸側面に多くでます。月齢が進んでくると肘や、膝の裏側やくるぶしに湿疹が出てくるようになります。乳児期は運動発達によって掻きやすい場所が変わってくるので、湿疹を繰り返す場所が少しずつ変わっていくのです。この湿疹はステロイドの塗り薬を塗ると一旦は良くなるのですが、やめるとまた悪くなってしまい、キリがないように思えてしまうことがあります。これはステロイドのやめ方に工夫が必要なパターンです。一旦良くなっている時点で薬は効いています。
湿疹の程度が軽症であれば、肌が良くなったら塗るのをやめるという方法でうまくいく場合もありますが、うまくいかない場合はプロアクティブ療法という方法に変更します。湿疹のない状態になってから少しずつステロイドの塗布回数を減らしていき、週1~2回の塗布でキープします。そうすると湿疹が悪くなる前に対応できているので、結果的にステロイドの塗布量が少なくなるという方法です。
詳しくはアトピー性皮膚炎のコラムをご覧ください。
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