03-3999-8040

【受付時間】9:00~12:00 / 13:30~18:00
※火曜午後、土曜午後、日祝は休診。

一般小児

一般小児外来について

一般的な発熱、咳、嘔吐・下痢で感染症が心配な時はもちろん、発熱を繰り返す、嘔吐することが多い、咳が止まらないなど、感染症以外が原因じゃないの?とご不安な時もご相談ください。他にも身長が伸びない、言葉が遅い、歩き方が変など子育てをしていると心配事は尽きないと思います。まずはお話を聞かせていただければと思います。地域のかかりつけ医として、お付き合いをさせていただく中で、その子やご家族のことを知り、適切な医療を提供したいと思います。

当クリニックで対応が難しい場合は適切な専門医療機関をご紹介させていただきます。生活に近い地域の診療所として、なるべく多くのことを当クリニックで対応させていただき、より専門的な検査、治療が必要と判断した場合は速やかに専門医療機関をご紹介する。この見極めもクリニックの一般小児外来の大事な仕事の一つであると考えています。

こんな症状の子どもが
来院されています

当院で行える検査

血液検査

採血検査が苦手な方のためになるべく痛みが少なくてすむよう工夫をしています。痛みを和らげる塗り薬もご用意しておりますので、必要そうな場合はお申し出ください。塗り薬を処方しますので、薬局で薬を受け取り、次回採血時にお持ちください。

エムラクリーム

■エムラクリームの使用量・時間の目安
年齢
(月齢)
体重 最大
塗布量
最大
塗布時間
0~2ヶ月 1g 60分
3~
11ヶ月
5kg以下 1g 60分
5kg超 2g 60分
1~14歳 5kg以下 1g 60分
5kg超
10㎏以下
2g 120分
10kg超 10g 120分
■エムラクリームの使い方
  1. STEP1

    レーザー照射または注射針・静脈留置針穿刺予定部位に本剤を10㎠あたり1gを目安に塗布する。

  2. STEP2

    ポリエチレンフィルムまたはフィルムドレッシング材等*で密封する。

    *透明なフィルム等で、密封状態を保つもの。

  3. そのまま規定時間密封状態を保つ。

  4. ポリエチレンフィルムまたはフィルムドレッシング材等を除去する。

  5. 皮膚に残存した本剤を清潔なガーゼ等で除去し、直ちにレーザー照射または注射針・静脈留置針穿刺を行う。なお、注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和に用いた場合には、本剤を皮膚から除去した後、穿刺部位を消毒すること。

エムラパッチ

■エムラパッチの使い方
  1. STEP1

    矢印のアルミフィルムの部分から剥がしてください。

  2. STEP2

    薬液を含む白色の円形パッドが配置されているベージュ色のパッチ部分の隅を持ち、アルミフィルムを剥がしてください。

  3. 白色の円形パッド部分を処置する部分にあわせて貼付してください。パッチの隅を押して密着性を高めてください。円形パッド部分は圧迫しないでください。規定時間経過後、本剤を剥がし皮膚に残存した薬液を清潔なガーゼ等で除去してから直ちに処置を行ってください。なお、穿刺時の疼痛緩和に用いる場合には、処置の前に穿刺部を消毒してください。

アレルギー検査

アレルギー検査には血液検査、プリックテスト、負荷試験などがあります。血液検査ではそれぞれのアレルギーの程度を判断する特異的IgE抗体という検査やスクリーニングに使用できるView39といった検査があります。全ての検査でメリット、デメリットや結果の解釈の仕方が異なるため、目的に沿って検査を選択する必要があります。しっかりとお話を聞かせていただいた上で適切な検査をご案内いたします。

尿検査

尿パックを貼る、またはトイレで採尿していただき検査を行います。尿中に白血球、赤血球、糖、タンパク質、ケトン体などが出ているかどうかがわかります。尿パックの場合、採尿できるまで少し時間がかかることがあります。

各種ウイルス・細菌迅速検査

インフルエンザ、新型コロナ、溶連菌、アデノ、RS、ヒトメタニューモ、マイコプラズマ、水痘・帯状疱疹、ロタ、ノロなどに対する迅速検査が可能です。ウイルスや細菌がしっかり増えていないタイミングで検査を行うと実際には感染していても検査結果が陰性で出てしまうことがあります。お子さんに負担のかかる検査でもありますので、病歴、周囲の感染状況、身体所見などから判断し、感染が疑わしい場合に検査を行います。

呼吸機能検査

空気の通り道である気管の状態や肺の容量などを知ることができる検査です。お子さんでは呼吸機能検査を行うことで、より正確な気管支ぜんそくの診療が可能になります。呼吸機能検査が難しい年齢のお子さんの場合は普段の生活の様子や発作の頻度から長期管理薬の調節を行いますが、呼吸機能検査ができる場合は検査結果の数字も参考にします。

屈折異常・斜視判定検査

スポットビジョンクリーナーという機械で6か月以降のこどもの屈折異常(近視、遠視、乱視)、斜視を検査することができます。視力が発達していく途中で物をくっきり見ることができない状態が続くと、弱視(眼鏡をかけても視力が出ない)となってしまいます。そのため早くに検査を行い、発見し、治療することが大事です。

ティンパノメトリー検査

鼓膜の中(中耳)と鼻は耳管という道でつながっています。ティンパノメトリーは中耳の状態を調べる検査になります。検査は耳につけた検査用のプローブ(耳栓)から鼓膜に向けて空気圧を発し、鼓膜に当たって戻ってきた空気圧を測定することで、ティンパノグラムというグラフを作成して評価します。鼻づまりやアデノイド増殖症がある場合、耳管による空気圧調整ができず異常な波形になります。また滲出性中耳炎では、鼓膜の中に滲出液がたまっているため鼓膜の動きが悪くなり、正常とは異なる波形が表示されます。鼓膜所見に加え、ティンパノメトリー検査を行うことでより正確な診断を行うことができます。

心電図検査 FCP-8200

心電図検査は心臓の電気的な活動を調べる検査です。心臓の拍動は規則正しいリズムで発生した電気信号が心臓の筋肉に伝わり、心臓が適切に収縮することで起こります。この電気信号を波形として記録することで心臓の異常を探す検査が心電図検査になります。不整脈や虚血性心疾患といった心疾患を見つけることができます。

自動血球計数CRP測定装置 LC-767CRP

赤血球数、白血球数、血小板数、CRPを測定することができる機械です。貧血の有無や感染症の重症度の判定などに役立ちます。微量の血液で測定することができ、測定時間も4分間なので、すぐに結果をお話することができます。

発熱

子どもでは37.5℃以上を発熱とすることが多いです。発熱の原因として多い病気は感染症ですが、感染症は大きく「ウイルス感染」と「細菌感染」に分けられ、ウイルス感染のことがほとんどです。

感染症では他の症状の有無が大事になります。咳や鼻汁、のどの痛み、吐き気、下痢、頭痛、排尿時痛など、他に出てくる症状で何が感染しているのか、どこに感染しているのかを考えます。もう一つ大事な要素として体温の1日の変動があります。感染症では体温が午前中から午後にかけて上がってくることが多く、1日のピークの体温が下がってくると治ってきていそうだなと考えます。発熱を繰り返す場合、高熱が続く場合など、熱の出方によっては感染症以外の原因を考えることもあり、受診の際には熱型表を持参していただけると大変助かります。解熱剤については本人が元気であれば特に使用する必要はなく、熱があまり高くなくても本人が辛そうであれば使用すると楽になることが多いです。

家庭での対応

  • 寒気がする、手足が冷たい場合:身体を冷やさず、衣類や毛布でしっかりと温めましょう。
  • 暑がって汗をかく、手足が温かい場合:薄着に着替えさせ、室温を25℃前後に調節しましょう。お子さんが嫌がらなければ、脇の下や足の付け根にアイスノンなどを当てて冷やしてあげましょう。
  • お風呂について:本人が元気であれば入っても問題ありません。水分が取れないような場合は入浴せず濡れタオルで拭いてあげましょう。

注意点

小さいお子さん、特に3か月未満の子どもの発熱は病状が進行しやすく、時に重症化することがあります。発熱が分かった場合はなるべく早めに医療機関を受診するようにしましょう。

腹痛

腹痛は原因が多く、診断が難しい症状の一つです。原因として多いのは便秘症です。便秘症の場合、お腹が動くと痛みが強くなり、時に脂汗をかくほど強い痛みが出現することがありますが、お腹の動きがおさまると全く痛くなくなってしまいます。痛みの幅が大きいことが特徴であり、毎日、うんちをしていても便秘症の場合があります。
腹痛に加えて、嘔吐、血便、発熱などがある場合は緊急に対応が必要なことがあるので早めに医療機関を受診してください。虫垂炎(盲腸)は右下腹部が痛くなることが多いですが、症状出現初期にはおへその周りが痛くなることもあります。最近は過敏性腸症候群といってストレスがかかった場合などに腹痛や下痢が出てくるお子さんも増えています。長期間続く腹痛は心因性のこともありますが、体重減少などが伴っている場合は炎症性腸疾患など重篤な病気の場合もありますので、ご相談ください。

嘔吐・下痢

嘔吐

嘔吐や吐き気が出てくる病気には色々あります。年齢によっても可能性の高い病気が変わりますが、どの年代でも多い病気は感染性胃腸炎です。感染性胃腸炎では嘔吐と同時に下痢が出る時もありますが、下痢が出ないこともあります。嘔吐が続く場合は必ず脱水の程度を評価する必要があります。口の中が乾いている、おしっこが少ないなどの症状は脱水が進んでいる可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。
嘔吐の原因を感染性胃腸炎と診断した場合は吐き気止めと経口補水療法を行います。経口補水では塩分・糖分が適量含まれている水分を少量ずつ摂取するようにしてください。お茶や真水は体の中の塩分や糖分のバランスが崩れてしまうため、脱水が考えられる場合はなるべく使用しないようにしてください。ご飯については本人が欲しがれば食べて大丈夫ですが、揚げ物やジャンクフードは避けましょう。炭水化物を中心にうどんやお粥などがおすすめです。

下痢

下痢が続く場合、感染性胃腸炎の可能性が高いです。感染性胃腸炎の場合、下痢止めは逆に症状のある期間を長くする可能性があるため、あまり使用しません。また乳児では腸内細菌叢がしっかりしていないこと、乳の摂取量が多いことより、一旦お腹の調子が悪くなると長期間下痢が続く二次性乳糖不耐症になることがあります。
対応としては乳糖を含まないミルクを使用したりしますが、他の病気の可能性もあるので必ず医療機関を受診し、診察を受けてください。最近、年長児では炎症性腸疾患の患者さんも増えてきています。血便が出たり、下痢が長期間続く場合は検査が必要になりますのでご相談ください。

感染性胃腸炎時の家庭での対応

用意するもの

次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm(0.02%)に薄める)
「ハイター」や「キッチンハイター」では水1L+製品10mLとされています。(詳細はメーカーサイトで確認をお願いします)
マスク、ペーパータオル、ビニール袋

嘔吐物の処理

  • 1マスク、手袋を装着する
  • 2嘔吐物の上にペーパータオルをかけて覆う
  • 3その上に薄めた次亜塩素酸ナトリウム液をかける
  • 4周りに広がらないように、外側から内側にかけて拭き取り、ビニール袋に入れる
  • 5マスク、手袋を外してビニール袋に入れて、ビニール袋の口を縛る

下痢の処理

  • 1マスク、手袋を装着する
  • 2トイレの便座、便器、床などの広い範囲を、薄めた次亜塩素酸ナトリウム液を染み込ませたペーパータオルで拭き取る
  • 3使用したマスク、手袋はビニール袋に入れ、ビニール袋の口を縛る
  • 4トイレットペーパーを使用した場合は、蓋を閉めてから流す

家族の感染予防

  • 乳児や高齢者など感染症が重篤化しやすい家族との接触はなるべく避ける
  • 手洗い、うがいをこまめに行う。汚物処理後は特にしっかりと手洗いをする
  • 洗濯物は別々に行う

咳には色々な種類があります。「ゴロゴロと痰が絡んでいる咳」、「オットセイが鳴いている様なケンケンとした咳」、「乾いた咳」などです。咳が多い時間帯も原因の病気によって異なります。「明け方や寝入りに多い咳」、「運動している最中に多い咳」、「たくさん笑った後に出る咳」、「寝ている時は全く出ない咳」などです。咳の性状や多い時間帯は原因の病気を考える上でとても大事で、原因の病気に合った治療をしないと、なかなか良くならない咳も多いです。
風邪をひいた後に長引く咳では、副鼻腔炎(蓄膿症)や感染後咳嗽、気管支ぜんそくなどを考えます。咳の経過や診察所見、検査結果、薬への反応性を見ながらどの病気が原因にあるかを考えていきます。

検査は呼吸機能検査や胸部X線検査、胸部CT検査などを行います。
また治療薬は原因に応じて適切に選択する必要がありますが、漢方薬を処方することも多いです。元々、咳をする力が弱い新生児や早期乳児に鎮咳薬や痰を乾かせる第一世代の抗ヒスタミン薬(ペリアクチンやポララミンなど)を出すことはデメリットが大きいと考えています。風邪をひいて、痰などの分泌物が多くなった場合、この痰をしっかり出さないと気管が痰で埋まってしまい、もっと苦しくなったり、肺炎を合併してしまったりすることがあるからです。鎮咳薬や第一世代の抗ヒスタミン薬は咳を止めたり、痰を乾かすことで排痰を難しくさせてしまうことがあります。咳をしている姿は苦しそうで心配になるのですが、新生児や早期乳児に鎮咳薬を処方することはなるべく避けた方が良いと考えています。

鼻水・鼻づまり

子どもは鼻水を出すことが多いです。原因は風邪のことが多く、集団生活が始まると鼻水が増えます。他にも寒暖差やダニのアレルギーが原因のこともありますし、最近は低年齢でも花粉症になってしまうお子さんが増えてきました。鼻水が多い状態が続いたり、すすったりしてしまうと中耳炎、副鼻腔炎が合併することがあるため、鼻をかめないお子さんの場合は吸引器などで吸ってあげると良いです。鼻をかむ練習をする場合はお風呂場で行うと湿気があり、かみやすいと思います。

アレルギーが疑われる場合は何のアレルギーかの検査を行います。原因のアレルギーが分かったら、環境整備を行う必要があります。ダニ、花粉、カビ、動物のフケなどそれぞれ対応が異なりますし、環境整備を行った上で、薬を使用することでより良い効果が期待できます。扁桃肥大やアデノイド肥大のため、口呼吸になり、歯並びが悪くなったり、おねしょが増えてしまったりすることは有名ですが、アレルギー性鼻炎も重症度が高い場合は同様の症状が出てきてしまうことがあります。鼻づまりが強く、いつも口を開けているなどあれば、一度ご相談ください。

便秘

便秘症は”うんち”が出にくい状態ですが、小児・成人のガイドラインでは共に便秘症のはっきりとした排便回数・排便頻度を定義していません。これは排便の回数や頻度に大きな個人差があるためです。子どもの便秘では回数だけでなく、排便困難や便貯留に注意する必要があります。本来であれば直腸という肛門の手前の部分に”うんち”がくると、直腸の壁が伸びることで脳に”うんち”が来たことが伝わり、肛門の筋肉を弛めたりお腹に力を入れたりして、排便します。しかし、肛門の上に”うんち”がある状態が続くと、直腸の壁が伸びっぱなしになってしまうので、直腸のセンサーが鈍くなり、排便の一連の流れが止まってしまいます。排便をしないうちにまた”うんち”が来るので悪循環が始まり、便秘が悪くなっていきます。この肛門を塞いでいる”うんち”を便塞栓と言います。たまに便塞栓の横から泥状便や下痢便がもれ出てくることがあり、一見下痢に見える場合もあります。

治療は、まずこの便塞栓を除去することから始まり、便塞栓を除去しても便秘が続く場合や、便塞栓を繰り返す場合は、内服薬による治療を開始します。また治療には生活習慣の改善や排便時の体位も大事になります。便秘の期間が長く、治療介入が遅くなるほど、成人になっても便秘が続いてしまう可能性が上がるとされていますので、便秘が気になる場合は早めに医療機関でご相談ください。

ブリストールスケール

便の硬さを表すためによく使用するスケールです。
○番くらいの“うんち”だったというと医療者に伝わりやすいです。
ぜひご活用ください。

1.コロコロ便:ウサギの糞のような硬いコロコロの便,2.硬い便:ゴツゴツとしたソーセージ状の硬い便,3.やや硬い便:水分が少なくひび割れている硬めの便,4.普通便:バナナ状の適度な柔らかさの便,5 .柔らかい便:はっきりとしたシワのある柔らかい便,6.泥状便:ふにゃふにゃとした形のない便,7.,水樣便:水分が多く固形物のない液状の便

おねしょ(夜尿症)

5歳以上で1か月に1回以上のおねしょが3か月以上続いた場合に夜尿症と診断します。夜尿症には今まで、おねしょがなかった時期のない一次性夜尿症と6か月以上は大丈夫な時期があったのに、またおねしょが出てきてしまった二次性夜尿症とあります。二次性夜尿症の場合は環境的要因(小学校に入学した、兄弟ができた)の場合が多いですが、他に基礎疾患がある場合もあるので、問診、診察を行った上で適切な検査が必要になります。夜尿症の頻度ですが、6歳で13%、8歳で7%、10歳で5%程度の子に夜尿症があるとされています。