予防接種
予防接種予約について
当院では4日前までにご予約をいただくことで診療時間中いつでもワクチンを接種することが可能です。保育園への通園が始まると熱を出してしまうことが多く、接種時期を遅らせないためにも複数本の同時接種を推奨しております。
また13時30分から15時30分は予防接種・乳幼児健診・アレルギー外来専用の時間帯になっています。初めての予約で方法が分からない場合はご遠慮なく、クリニックにお問合せください。
予防接種で予防できる感染症とそれぞれのワクチンについて
定期接種(公費)
任意接種(自費)
予防接種について
予防接種とは病原体の一部、あるいは弱毒化した病原体をワクチンとして身体に投与することにより、病原体が敵だということを身体に学習させる方法です。いわゆる予習です。この予習により、身体は本当にその病原体が感染した際にすぐに病原体に対する抗体(兵隊)を出動させることができるようになります。本来であれば感染して得るはずのこの免疫システムを病原体の一部または弱毒化した病原体の投与で代用し、敵を学習する際のリスクをなるべく減らしたものがワクチンになります。ですのでワクチンに副反応がないとは言いませんが、実際に感染した時の症状と比較すると、副反応はとても軽い症状になります。
病原体に対する抗体(兵隊)は病気に感染するリスクを減らし、感染しても症状が重篤化する可能性を減らします。また集団免疫と言ってみんながワクチンを接種することによって、ウイルスの行き場がなくなり、さらに感染リスクを減らすことができるとされています。肺炎球菌やHib(インフルエンザ桿菌)のワクチンにより細菌性髄膜炎という重篤な病気が減りましたし、ロタワクチンにより感染性胃腸炎・脱水症で入院するお子さんも減りました。以前より接種するワクチンの数が増え、接種後に熱が出てしまうこともあるため、ご家族の方も大変だと思いますが、お子さんを重篤な病気から守るため、予防接種はぜひ行ってください。
予防接種スケジュール(標準)
出展:予防接種スケジュール- Know VPD!副反応について
予防接種ではワクチンを接種した後に副反応と呼ばれる症状が出現する場合があります。副反応について解説します。
発熱
予防接種後に発熱することがありますが(報告により数%〜50%と幅があります)、自然な免疫応答です。24時間以内に発熱し、48時間以内に解熱することがほとんどで、ワクチンの接種部位が赤く腫れ上がっていることが多いです。月齢が3か月以下の乳児では、感染症だった場合に重症化することがあるので、早め医療機関を受診するようにしてください。
発赤・腫脹・硬結
接種部位の発赤や腫脹も自然な免疫応答です。頻度はワクチンにより30〜60%程度と報告されています。原則として治療は必要なく、発赤や腫脹は3〜4日で軽快することが多いですが、肘を越える場合は外用薬を使用することがあります。また接種部位に硬結(小さな塊)を触れることがありますが、特に問題ありません。徐々に軽快しますが、1〜2か月残る場合もあります。
アレルギー反応
体に異物を注射するのでアレルギー反応が出現する可能性がありますが、どの薬でも同様にアレルギー反応のリスクはありますし、ワクチンでアレルギー症状が出現することは多くはありません。アレルギー症状とは、じんま疹、咳、血圧低下(ぼーっとしてしまう)などです。接種後30分間はアレルギー症状が出現することが多いとされていますのでこの様な症状には注意してください。以前は鶏卵アレルギーのお子さんでインフルエンザワクチンやMRワクチンの接種を控えていたことがありますが、現在は問題なく接種できるとされています。ご不安な方はご相談ください。
生ワクチン由来の感染による症状
生ワクチンでは弱毒化した病原体を接種しているため、まれに潜伏期を過ぎた後に病原体による症状を認めることがありますが、通常は弱い症状で、一過性であり、特別な治療を要しません。
キャッチアップ接種
「定期接種を打ち忘れてしまった」、「子どもが幼児期の頃はまだワクチンがなかった」などの場合も予防接種を行うことができます。
※費用は自費になります。
※ワクチンによっては年齢制限があるものもありますので、詳しくはクリニックにお問い合わせください。
保護者の方への予防接種
インフルエンザ、MR(麻疹・風疹)、水痘、おたふくかぜ、子宮頸がんなど保護者の方への予防接種も行っております。ワクチン接種が必要かどうかの抗体検査も行っておりますので、ご相談ください。
※抗体検査の費用は自費になります。
予防接種を受けられる方へ
予防接種の注意事項
- 4日前までにWeb予約をお願いします。
- 予防接種予診票を事前にご記入いただけますと、滞在時間の短縮になりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
- 授乳は予約時間の30分前までにしていただくようお願いいたします。ロタウイルスワクチンは口から接種するので、服用直後に吐いてしまうとやり直し(自費になってしまいます)になることがありますので、直前の授乳はお控えください。
- 脱がせやすい格好でお越しください。1歳までは太ももにワクチンを接種することがあります。
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以下の場合は予防接種を受けられません。
当日、37.5℃以上の発熱がある場合
当日、母子手帳または予防接種予診票を忘れてしまった場合
接種後の注意事項
- 帰宅後の入浴は特に問題ありませんが運動は控えましょう。
- ワクチン接種当日~翌日にかけて発熱することがあります。3か月以下のお子さんは感染症だった場合に重篤化することがありますので、早めに当院を受診するようにしてください。
当日の持ち物
- 母子手帳
- 予防接種予診票
- 健康保険証(有効期限をご確認ください)
- 医療証
- マイナンバーカード
※予防接種予診票が手元にある場合は、体温以外はあらかじめ記入しておいてください。
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