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予防接種

ムンプス(おたふくかぜ/流行性耳下腺炎)

発症者と接触後、2~3週間の潜伏期を経て発症し、耳の下が痛みを伴って腫れる感染症です。腫脹は片側の場合もあれば両側腫れてしまうこともあります。ワクチンを接種していない場合、1~2週間で症状が改善します。発症後48時間以内に症状のピークがあることが多いとされています。
また合併症として無菌性髄膜炎(報告により約3~10%)、精巣炎(思春期以降に感染した場合約20~30%)、卵巣炎(約7%)があります。また2万人に1人と頻度は大変少ないですが、永続的な障害として難聴となってしまう場合があります。

感染しても症状が発現しない方が30~35%いるとされています。ムンプスウイルス以外にもコクサッキーウイルスやパラインフルエンザウイルスによる耳下腺炎、反復性耳下腺炎などがあり、周囲に流行歴がない場合、身体所見のみで正確な診断を行うことは大変難しいです。ムンプスウイルスに感染した場合、有効な特効薬はなく、症状に合わせた治療である対症療法が主となります。

ムンプスワクチンはムンプスウイルスによるおたふくかぜを予防するためのワクチンです。接種して2~3週間後に熱が出たり、耳下腺が腫れたりすることが稀にありますが、自然に治りますので経過観察を行います。また接種後16日程度に数千人に1人の割合で無菌性髄膜炎になることがあります。発熱、嘔吐、頭痛、不機嫌などがあった場合は早めに医療機関を受診してください。自然に感染した場合は100人に1~2人が無菌性髄膜炎になると言われ、重症度も高いため、ワクチンを接種することをおすすめします。