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予防接種

ジフテリア

4種混合ワクチン(DPT-IPV)、2種混合ワクチン(DT)のDのジフテリア菌(Diphtheriae)です。ジフテリアは毒素を産生するジフテリア菌が主にノドなどの上気道をおかす感染症です。毒素により、喉や鼻に偽膜という膜ができ、気道が閉塞し、5~10%の患者さんが亡くなります。また神経炎による麻痺や心臓の筋肉が障害されることがあります。日本では1945年に8万6000名(致死率10%)もの患者さんの報告がありましたが、1948年からワクチンが定期接種として導入されると、患者さんの数は急速に減少し、1999年を最後に以降の報告はありません。現在では世界的にも患者さんの数は減少しており、2017年にWHOに8819名の報告がされていますが、そのうちの6割をインドが占めていました。アジアやアフリカ、中南米では現在でも流行することがあり、注意が必要です。
地域ごとに推奨されている予防接種のスケジュールは異なりますが、日本では小児期に1期接種として4種混合ワクチンを4回、2期として2種混合ワクチンを1回接種します。時間が経過すると抗体価は徐々に下がっていくため、アメリカでは成人に対し、10年毎のブースター接種、妊婦さんへの接種、イギリスでは妊婦さんや海外渡航者への接種が推奨されています。注意が必要なのは、ワクチンによって得られる抗体はジフテリア菌が産生する毒素に対する抗体であり、ジフテリア菌に対する抗体ではないという点です。ジフテリアの発症は防ぐことができますが、保菌者にはなってしまいます。流行地域に渡航する際には十分に気をつけてください。