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予防接種

結核

結核菌による感染症です。結核菌はとても伝染力が強く、感染している人が近くにいた場合、抗体がないとすぐに伝染してしまう可能性があります。日本は結核患者が多いわけではないですが、少なくもなく、乳児期でのBCG接種が推奨されています。BCG接種のおかげでこどもの結核患者が世界的に見ても少なく抑えられています。

症状としては咳、発熱が続きます。乳幼児では粟粒結核という重症肺炎や髄膜炎となり、脳に重い障害を残したり、亡くなったりすることがあるので、乳児期にBCGを接種してしっかり予防することが大切です。BCGを接種することで結核の発症を1/4に抑え、その効果は10~15年ほど続くとされています。
※「BCG」はフランス語で「Bacille de Calmette et Guerin」の略です。開発者のカルメット先生とゲラン先生の菌という意味です。

結核を防ぐための生ワクチンで、生後11か月(1歳未満)までに接種します。日本では4種混合ワクチンやヒブ、肺炎球菌のワクチンの3回目が終了した生後5か月頃に接種するのが良いと考えます。原発性免疫不全症(生まれた時から免疫の弱い病気)の赤ちゃんには接種できませんので、原発性免疫不全症の診断がつきにくい、生後3か月頃までは接種しない方が良いと考えます。標準的な接種時期は生後5か月から7か月頃です。結核の患者さんが多い地域では早めに接種することも検討されますので、かかりつけの医療機関でご相談ください。
接種後の一般的な経過はスタンプ注射をした9つの接種部位が、2~3週間かけて少しずつ赤くなり、腫れ、時に膿が出でくることがありますが、数か月で自然によくなります。BCGを接種した側の脇の下のリンパ節が腫れたり、結核疹といった皮膚の発疹が出てくる場合もあります。

 

接種後の一般的な経過

 

コッホ現象

接種後すぐに針跡が赤くなったり、腫れてきたりした場合は接種前から結核に感染していた可能性があります。継続的な経過観察を行い、必要な際は検査を行うことがありますので、早めにかかりつけの医療機関で相談するようにしてください。

 

接種を受けられる年齢

1歳未満
※接種は1歳の誕生日の前日まで可能ですが、なるべく標準的な接種年齢に接種しましょう。

 

標準的な接種年齢

生後5か月以上8か月未満